本丸御殿

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 小雨がぱらつく中本丸御殿へ会員を案内しました。

 川越がその昔城下町であったことから始め、浮嶋公園へ下り「縄文海進」で東京湾がそこまで入り込んでいたこと、海が後退した後には広大な湿地帯が残ったことなどを説明して太田道灌が自然の要塞を利用して川越城を築いたことに繋げました。

 そして誰も通らないような抜け道を通って富士見櫓跡へいき、忍者道を抜けて三芳野神社へ。

 初雁球場の前の駐車場から本丸御殿を眺めて長い真っ直ぐな屋根の美しい線を見てもらいました。

 半ば強引に美しいでしょうと刷り込む。

 実はこの真っ直ぐな屋根は湾曲して造られているのですよと自説を。

 ギリシャアテネのパンテオンを引き合いに出し目の錯覚=optical illusionで真っ直ぐに作ると凹んで見えてしまうから少し山形に湾曲して作ってあると説明。

 そして左右対称でない理由は左右対称なのは仏壇であり武士は生死をしっかり分けるために城や建物などを左右対称に作らないと説明する。

 唐破風についても私の勝手な解釈で山の上に雲があり、雲が雨を生み雨が山を流れ落ちて渦巻く流れを作り魚がいると懸魚を。

 だから唐破風全体で火除けのお守りを表しているという自論を展開。

 原稿では青海波を説明することになっていたのをうっかり忘れたので終わりにこれを説明。

 御殿内の廊下の表面はそれほどすべすべではなくなっているけれど浅田真央さんのようようにスケートできるでしょと無理強い。

 天井の高さも裏の天井の2倍くらいの高さがあると言ったら皆信じず2倍は無いと反論。

 About double. と説明したでしょうと乗り切る。

 家老詰め所では猿とトイレの汲み取り口を説明。

 家老のマネキンでは筆頭家老小河原左宮は川越生まれの川越育ちだったが前橋に移った後一人で自害したことなどを話した。

 小雨の庭を見てもらい大広間で松平大和守家の旗印である熊の毛皮で作った手杵を説明。

 杉戸絵の絵について説明した後で外に出て青海波を説明して終わる。

 本丸御殿は実は目ぼしい魅力が無いので自分勝手に魅力を作り出さねばならないので難しい。

この記事へのコメント

2023年05月11日 21:02
コトタマ